Aubade コウゴ・カナエ設計図〜紙の選定

2022.08.28

コウゴ・カナエさんは、2017年から紙を用いて作品を制作しています。
台紙に四角や三角の穴を空け、そこに別の紙をはめ込むという独自の手法で、幾何学的でありながらも紙の風合いが自然と風景に馴染む暖かさが魅力的です。

今回は9月11日から開催するグループ展・Aubadeに向けた、新作二点の制作風景をご紹介します。

紙の選定

まずは作品のイメージに合う紙を選定します。
今回は製本屋のテキトーフォーミーさんから購入した紙出（しで｜断裁時にどうしても出てしまう紙の切れ端）を使用して、空の色をテーマにした作品を二作同時進行で制作しました。
この時点では紙の種類は確定ではなく、“使うかもしれない紙”も候補として残しておきます。

作品の具体的なレイアウトを手書きのラフでいくつか考え、その中から作品のイメージに合うものをパソコン上でデータ化（画面内左側）して、紙をはめ込む場所を決定するための設計図を作成します。
今回は使用したい額縁が決まっているため、額縁のサイズに合わせて紙のサイズも検討します（画面内右側）。

紙のサイズや設計図が完成したら、選定した紙をどの場所に配置するかを決め、紙をカットしていきます。

Aubade
2022年9月11日(日) ～ 2022年9月22日(木)
12:00～18:30 ／日曜 12:00～18:00／12日、20日休／最終日～17:00迄