丸橋正幸 × 岡田佐知子 -きらら- 開催中です!
- 制作の現場から
2024.01.17
〒101-0031東京都千代田区東神田1-13-17 森ビル1F
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OPEN 11:30 CLOSE 18:00(最終日17:00)
休廊日は展覧会により異なります
03-6206-0811
2022.10.23
陶芸家の大内瑤子さんは、動物や植物、自然現象などをモチーフに制作をされています。
具体的に何の生き物の種類というわけではなくイメージではありますが、作品のシルエットからはなんとなく見覚えのある特徴を見て取ることができます。
大内さんの作品は、こうしたいきものの姿かたち、佇まいを借りて生み出され、季節のうつろいや自然の光景を想起させてくれます。
朝の目覚めに、窓を開けて風のにおいをかぎとるとき。
夜空を見上げて、月や星の光、雲のたなびく様子に足を止めるとき。
ひとのからだの奥のほう、普段はじっとこごっているような部分が、やわらかくくすぐられたような心地になる。
大内さんは、そんな「ひとのなかに眠る・いきものとしての五感」を静かによびさますような作品を目指しています。
制作は、陶土で作品のおおまかな形を作り出すところから始まります。
まず大きなボリューム感のある部分(今回ご紹介する作品でいえば胴体)から作り始めます。
陶土は無垢(中身が詰まった状態)のまま焼成することは出来ないため、大内さんは最初の段階から作品の内部が中空になるように作っていきます。
制作は、360度どこから見ても納得のいくかたちを探れるように、卓上のロクロ(回転台)の上で行います。
胴体の形が出来たら、バランスを見ながら細部(手足)を造形していきます。
まだこの段階では、陶土が水分を多く含んでやわらかな状態です。
道具(ヘラやコテ等)は用いず、指の腹などの手先をつかって作品のおおまかな面のつながりを整えていきます。
全体のかたちが見えてきたところで、一旦手を止めます。
作品を空気にさらして陶土がやや締まる(乾燥し固くなる)のを待ちます。
陶土が締まったところで、道具類を使って、さらに細部を仕上げていきます。
大内瑤子展 風を見る、雨を聞く
2022年11月20日(日) ~ 2022年11月26日(土)
12:00~18:30 / 日曜 12:00~18:00 / 月曜休 / 最終日〜17:00迄