丸橋正幸 × 岡田佐知子 -きらら- 開催中です!
- 制作の現場から
2024.01.17
〒101-0031東京都千代田区東神田1-13-17 森ビル1F
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OPEN 11:30 CLOSE 18:00(最終日17:00)
休廊日は展覧会により異なります
03-6206-0811
2023.10.25
本日は、11月5日(日)から個展を開催される、POTTERY STUDIO Kさんの作品についてご紹介いたします。
SAN-AI GALLERYではお馴染みの作家さんのお一人、STUDIO Kさん。
「土は、主に信楽のものを使用しています。
粒子が細かい陶器用の陶土です。」
日本六古窯にも数えられる「信楽」。
茶道具で使われる茶碗の印象からは、肉厚で素朴、かつ固い印象が思い浮かぶかもしれません。
また砂の質感を感じられるかのような、目が荒くザラザラとした土の質感も想起されます。
しかし、STUDIO Kさんの作品からは一転、とても軽く、さらりとした質感を感じ取ることができます。
素朴で温かみのある土の特質のみが、絶妙に作品の中に生かされています。
木の実をつけた木々や鳥、自然の中に建てられたかのような家、等々。
ひとつひとつのモチーフをパーツのように配置することで、まるでギャラリーの壁が、どこか異国の世界にある可愛らしい町や森のような物語を奏ではじめます。
もちろん、ひとつだけ取り出して飾ってみても、ふんわりとその場の空気をナチュラルに彩る魅力に満ちています。
同じモチーフでも少しずつ模様などが異なるため、近づいてみても、遠くから眺めても、楽しい空間が広がります。
今回、来たる個展にて初お披露目となるモチーフの画像が、制作手順とともに届きました!
個展を前に、こっそりとその一部をお見せいたします。
早速見ていきましょう!
まずはこちら。
オレンジ色に着色されたヤドリギの実が、パッと目を惹きます。
「実の部分に、 STUDIO Kらしい表面の模様を入れました。
釉薬は、主に海外から輸入したものを使用しています。」
日本の土を使いながらも、異国の雰囲気やナチュラルで可愛らしい雰囲気は、こうした模様や釉薬の色彩の印象からも、特徴づけられています。
このヤドリギのモチーフ、制作用の型紙の写真も入手しました!
「制作の手順としては、まず粘土をのばします。
その後、あらかじめ用意していた型紙をあて、針などを使ってその形に切り取っていきます。」
想像していたよりもシンプルな工程手順です。
しかし、シンプルな工程の中にこそ、確かな腕が光ります。
モチーフの形づくりや、続く模様づけ、色彩など、独自のセンスや作家としての感性、確かな技術力が、ひとつひとつの作品の中に宿ります。
そして、もうひと作品。
こちらも小ぶりなサイズで作られています。
枠全体には、POTTERY STUDIO K作品を代弁する細かな模様で装飾が施されています。
釉薬で色をつける前の、粘土の状態も拝見しました。
「ポストカードやドライフラワー、オーナメントなど、好きなものを一緒に飾っていただけたら嬉しいです。」
ご自身が大切にしている、お家の中のモチーフなどをぜひドレスアップさせてみてください。
もちろん、額縁のみで飾っても。
写真のように、いくつかランダムに並べて壁面を彩るのも素敵です。
***
今回の個展では、全体的に、近づくクリスマスシーズンを意識した作品たちが並ぶ予定とのこと。
ご自身の空間に彩りを添えるモチーフとして。
身近な人への贈り物として。
手にする方の些細なストーリーを添えて、素敵な物語を綴るきっかけとなりますように。
穏やかに暮れゆく秋から冬へのひとときを、暖かな気持ちでお迎えくださいますように。
POTTERY STUDIO Kが彩る丁寧な時間と空間の魅力。
会期をどうぞお楽しみに!
POTTERY STUDIO K -森の歌-
2023年11月5日(日) ~ 2023年11月11日(土)
12:00~18:30 / 日曜 12:00〜18:00 / 月曜休 / 最終日〜17:00迄