〒101-0031東京都千代田区東神田1-13-17 森ビル1F
Google マップで見る >

OPEN 12:00  CLOSE 18:30(土17:00、日18:00)
休廊日は展覧会により異なります

03-6206-0811

OPEN
12:00
CLOSE
18:30
(土17:00、日18:00)

休廊日は展覧会により異なります

in RED 長澤素子 刺繍との出会い、ドローイング~下地

2022.12.08

2022.12.08

2023年の年明けを飾るグループ展「in RED」は、脂の乗り始めた実力派の作家さん達による文字通り赤色をテーマにした展覧会です。
古来より日本や中国でおめでたい色とされてきた赤色を使った作品が、新年の展示スペースを華やかに彩ります。

そんな「in RED」に参加する作家さんの中から、長澤素子さんの制作風景をご紹介します。
長澤さんは刺繍の技法を用いて平面作品を制作するという独創的な手法を用いています。
学生時代は洋画を専攻されていたという長澤さんが、紆余曲折を経て辿り着いた刺繍という技法に迫っていきたいと思います。

原点に立ち戻っての刺繍

長澤さんは、学生時代に洋画を専攻していたものの、油彩はご自身を表現する手段としてはしっくりこないと感じていたそうです。
大学卒業後は、エディトリアルデザインの仕事をしながら、長らく自分ならではの表現を模索し、画材を変えてみたり、しばらくは木版画で制作もしていました。

そんなモヤモヤとした日々の中で思い出したのは子供のころのことでした。
ご実家では、お祖母様が和裁を嗜み、お母様も当たり前のようにひとりっ子の長澤さんに服を縫ってくれました。
縫物だけではなく、セーターを編んでくれたり、布や糸に触れる機会が多くあったのです。

そして、以前からぼんやりとした興味を抱いていた刺繍をきちんと習ってみたいと思った長澤さんは、フランス刺繍作家の髙村タチヤナ先生に師事し、刺繍の基礎や歴史を学び、布や糸といった手ざわりの実感がある作業に夢中になっていきました。

次第にご自身のドローイングや過去に木版画で制作した作品を刺し直すことを始め、ようやく刺繍こそが『これだ』と感じる表現だと確信し、現在に至ります。

ドローイング~下地

制作はドローイングからスタートします。

ドローイング

スケッチブックに描いたイメージに合う生地を選びます。
今回は展覧会のテーマにちなんで赤系の色を選びました。

候補の布

布が決まったら、型紙を当てて刺繍を施す範囲の構図を確認します。

型紙を置いて構図を確認

構図が固まったら、実際に針を刺していきます。
今回は乱れ刺しという技法を用います。

乱れ刺し

同じ範囲に違う色の糸を重ねて刺し、作品に深みを加えていきます。

違う色を重ねていく

続く

in RED
2023年1月10日(火) ~ 2022年12月21日(水)
12:00~18:00 / 月曜休 / 最終日〜17:00迄

Page Top