
丸橋正幸 × 岡田佐知子 -きらら- 開催中です!
- 制作の現場から
2024.01.17
〒101-0031東京都千代田区東神田1-13-17 森ビル1F
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OPEN 11:30 CLOSE 18:00(最終日17:00)
休廊日は展覧会により異なります
03-6206-0811
2022.10.22
前回に続き、今回は谷田さんが2022年12月4日から開催する個展のテーマについてご紹介します。
2021年に開いた個展は「境界」というシリーズの4回目でした。
物理的な境目。
時間の境目。
人間が引いた境目。
観念上の境目。
様々な境目が、実はグラディエーションを描くように曖昧なものであることをテーマとし、その都度作風も被写体も変えていくというシリーズ。
そのvol.4では、谷田さんのメインテーマであるマクロレンズで撮影した氷というミクロのスケールと、望遠で撮影した月や太陽という宇宙のスケール、それを同じ画面に収めることで時間や空間の境界が曖昧であることを表現しました。
2022年のテーマは「栗駒山と氷」です。
谷田さんはかつてネイチャーフォトを志向していました。
しかし「殻」を破ることが出来ず、一定のレベルで踏みとどまっていたそうです。
そんな時に食べたアイスキャンディーをきっかけにテーマとして選んだ氷だけは、その「殻」を打ち破ることが出来ました。
そこから様々なシリーズが派生して、現在に至るまでの作家活動の道のりが開けたのです。
ネイチャーフォトに取り組んでいた時に足しげく通ったのが、東北地方の中央に位置し、宮城・岩手・秋田の三県にまたがる栗駒山。
時期としては、ちょうど氷をテーマにした写真を作品として撮り初めた時期とも重なっており、氷と風景写真に並行して取り組んでいました。
その頃に撮影はしたもののお蔵入りとなっていた栗駒山とその周辺での写真を、現在の谷田さんの目で吟味して仕上げた作品を展示致します。
一方で今年の個展では会場を壁で区切って、片側のスペースで氷の写真も展示します。
氷と風景、作品の姿も性質も異なりますが、これらは谷田さんが写真作家へと進む道を分けたふたつの方向性です。
何か一つ違っていたら、谷田さんはネイチャーフォトの世界へ進んでいたかも知れません。
そんなパラレルワールドにおけるもう一人の写真作家・谷田梗歌との共演を是非ご高覧ください。
谷田梗歌 展
2022年12月4日(日) ~ 2022年12月10日(土)
12:00~18:30 / 日曜 12:00~18:00 / 月曜休 / 最終日〜17:00迄