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休廊日は展覧会により異なります

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2021年5月7日(金) ~ 2021年5月15日(土)
OPEN 12:00  CLOSE 18:30(日18:00、最終日17:00) 水曜定休

髙栁麻美子個展

あのころ あの場所で

「あの時見上げた空」一部

大都市でも観光地でもない、小さな町で制作することが多かった私は、新しいシリーズとして、今まで敢えて明白にしてこなかったあいまいな場所で「私が居た風景」を作品化するのではなく、実際そこに居た場所の地図をヒントに、形を組み、そこから過去の「私」を掘り起こし色を生み出した。
地図をトレースするのではなく、キャンバス上でどんどんシンプルに形や色を動かして、風景画を制作した。
あのころあの場所で、私は確かに時を紡いでいたのだ。

作家

髙栁麻美子

1976    京都市生まれ
2003   多摩美術大学 大学院博士前期課程(修士課程)絵画専攻 修了
2009  ドイツ ミュンヘン国立芸術アカデミー絵画科 ディプロム・首席(マイスター称号)で修了 主な個展
2020   “sunny place” Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi, 東京
2019    “zwischen Himmel und Wind 空と風のあいだ” サンアイギャラリー、東京
2017    “small talk” アートコンプレックス東京、東京 “convasation” f.e.i gallery, 横浜
2016   “everglow” Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi, 東京 “やさしい時間“ ギャラリー燿、 富山
2015      “Short stories” Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi, 東京
2014      “sol, luego la lluvila 雨のち晴れ” サンアイギャラリー、東京
2013      “smooth affections 柔らかな感情” サンアイギャラリー、東京
2011       “Happy Solitude” ビーレフェールド市立アルテフォグタイギャラリー、ビーレフェールド、ドイツ
2011       “Mellow” イエナ市立ヴィラローゼンタールギャラリー、イエナ、ドイツ “Your Place, My Place” WINTER&WINTERギャラリー、ミュンヘン、ドイツ
2010      “Your place, My place“ レムゴ市立アイヘンミュラーハウス レムゴ、ドイツ
2008     “Feeling of Colour“ WINTER&WINTERギャラリー、 ミュンヘン、ドイツ

 

主なグループ展

2019  “燃え滾る溶岩と太古の森” 枝香庵Flat 東京
2018  No Boundaries International Art Colony” CFCC’S Wilma Daniels Gallery ウィルミントン、アメリカ
2016  “SIANOJA16” ノハ、スペイン
2013        “PUERTAS ABIERTAS2013” ビルバオアルテ、ビルバオ、スペイン
2012        “november remember september” バルモラル城、 バードエムズ、ドイツ
2011        “How to paint, Zeniuk教授と最優秀卒業生展“ カトリックアカデミー、ミュンヘン
2009   “RING FREI“ ドイツ国内選出優秀卒業生による展覧会 ブンデスハレ ボン コレクション トラウンシュタイン市 レムゴ市 スタッフレムゴ財団

 

賞・奨学金・レジデンスプログラム

2018   レジデンスNo Boundaries International Art Colony, ウィルミントン,アメリカ
2016   レジデンス SIANOJA、 ノハ、スペイン 2014  第29回ホルベイン奨学金受賞
2013   ビルバオアルテ滞在奨学金受賞、ビルバオ、スペイン
2012      バルモラル滞在奨学金受賞、バードエムズ、ドイツ
2011       野村財団 助成金 受賞     レジデンス 第1回ARIO 小田原
2009     “E-ON AG バイエルン文化賞”受賞 音大美大部門 ミュンヘンアカデミー最優秀卒業生 ドイツ
2009        “若手作家の為の滞在奨学金受賞‘09-’10“、 レムゴ ドイツ
2008  STIBETプログラム奨学金受賞 DAAD、ミュンヘン、ドイツ
2007     外国人学生の為のバイエルン州文化庁奨学金受賞 ミュンヘン、ドイツ

ステイトメント

2020年世界は激変した。
圧倒的に一人で過ごすことが増えた。
オンラインで人と会話をし、対峙するのはパソコンやスマートフォン。
私は筆を置き、制作しているスタジオにすら入る気持ちを失った。
何をしていたかというと、ただひたすらオンラインで地図を追い、あぁ私はここにいたなぁとか、こういう場所で制作し、友達と会話し、風景を見ていたとぐいぐい地図を動かし、私が昔居たさまざまな国や街へ、過去へ戻っていた。
あのころあの場所で何をしていたか追い求めて、地図の中でどこまでも歩いていた。
私は変わりゆく季節の中で空を見上げ、風を感じ、その一瞬一瞬の風景を色と形に置き換えて「私が居た風景」を描いている。
その場所は限定していない。
実際私が居た場所ではあるがどこなのか、いつなのかを敢えて明白にせず色や形に置き換えている。
2020年冬、私はようやくスタジオに入り自然に筆を取り制作を始めた。
私は大都市でも観光地でもない、小さな町で制作することが多かったのでその場所を明白に形にしたい。
それがきっかけだった。
私が実際そこに居た場所の地図をヒントに、形を組み出した。
そこから過去の「私」を掘り起こしキャンバスの上で色を生み出し、風景画を制作した。
地図をトレースするのではなく、キャンバス上でどんどんシンプルに形や色を動かしている。
そして出来上がった作品が「アカデミーストリート」である。
ドイツで毎日通ったミュンヘン美術学院の風景だ。
あのころあの場所で、私は確かに時を紡いでいたのだ。
これが今年SANAIGALLERYで発表する私の新シリーズである。
今私は、早くコロナが収束し、またいろんな国へ行き風景を見て、人々と話し、食べ、感じることができるよう心から祈りながら日々制作をしている。

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