2025年11月16日(日) ~ 2025年11月22日(土)
11:30~18:00 / 月曜休 / 最終日〜17:00迄
太田実来 展
こえ と かわ
《こえ と かわ》より「いるところ」600×600×450,500×500×350,350×350×280 陶土/焼成 2025年
太田実来は、陶土を中心とした素材を用い、日常に潜む風景や記憶を手掛 かりに「ものの在りかた」を探る作品を制作してきました。本展では、 祖母の死をきっかけに残された「声」「皮膚」「息遣い」といった感覚の 断片を出発点に、陶と絵画、ドローイングを組み合わせた展示を行います。 「こえ」と「かわ」という言葉を手がかりに、存在と不在のあわいに立ち上 がる作品群は、鑑賞者の記憶をやわらかく揺さぶり、詩的な領域へと誘います。 是非ご高覧ください。
作家
太田 実来 OTA Miku
1999年栃木県生まれ。東京藝術大学美術研究科陶芸専攻修士課程在籍。
現在は大学でさまざまなやきものの魅力を学びながら、土や石などの原初的な素材や現象を中心としたドローイング、陶芸作品を制作している。
〈略歴〉
1999 栃木県に生まれる
2024 東京藝術大学 美術学部工芸科陶磁ガラス造形専攻 卒業
2025 同大学大学院 美術研究科陶芸専攻 在籍
〈展示・受賞歴〉
2022 グループ展「工芸という行為」/東京藝術大学陳列館
2023 グループ展「アートと大島椿」/ORANGE GALLERY
「第59回杜窯会作陶展」/日本橋三越本店
「藝大in銀茶会」/銀座伊東屋
2024 「第72回東京藝術大学卒業・修了制作作品展」/東京都美術館
初個展「日々を撫でる」/SAN-AI GALLERY
グループ展「絵と陶と vol.2」/フリュウ・ギャラリー
2025 グループ展「浮遊と定住-あーときゃんぷ黒沢2024回想展-」/AVA artist-run-space
ステイトメント
陶土を中心とした素材を扱い、生まれ出てくる現象や行為を通して“詩の領域”を鑑賞者とともに見つめ、個人の心象を取り戻していくような ものの在りかたの探求をしています。普段は写真、言葉のメモや日記などの日常的な風景や発見から、陶制作に取り組んでいます。