Connection   -phase-
小川恵美 木村祐子 齋藤美千代 薮下育絵 展
2005年5月28日(土)〜6月4日(土)

○展覧会について
 connection - つなぐこと、関係、連結、脈絡。現代人が今大切にしたいこの言葉。今回の企画は、作品同士のつながりはもちろんのこと、人をつなぐ表現とは・・をテーマに作品が並びます。

小川恵美、斉藤美千代は陶での制作をしています。小川恵美は、どこかで見たことのあるかたち、どこかで感じたことのある感覚、意識を研ぎ澄まさないと気づかない瞬間を探しています。それは解放された自分と時の流れを楽しんでいるようにも感じます。さまざまなカタチは生物の一部にも見え、そのカタチは滑稽でもあります。斉藤美千代は、あわただしい時間の流れをふと忘れさせてくれるような、ただ漠然とした空間を造り出します。空間の中に佇む家のカタチに、観客は日常の記憶の破片を受け取ることでしょう。そしてその薄く張り合わされた陶の造形を、残された心の破片としてとらえるかもしれません。
薮下育絵は、日常よく目にする光景を、色あざやかに表現します。目の前のモノやコトにリアルさを追求したその作品は画面いっぱいに描かれます。のびのびと描かれた絵は、鑑賞の気持ちを解放してくれることでしょう。
木村祐子は、遠くまで見渡せる風景に心動かされるといいます。木村の絵に描かれる湖に浮かぶボートは、漂うというより背景にゆらゆらと動かされながら遠くへ消えてしまいそうに感じます。作者の視点の先を知りたくなる作品です。
以上4名の作品を展示します。(各作家:約8点)最後に、鑑賞者それぞれの頭の中の片隅に眠っている記憶の一部を呼び起こすことができれば、この展覧会は「connect」することができたといえることでしょう。          キュレーション佐野恵美