Exhibition


←「ニチェボー!」の皆さん
Exhibition  2006           ギャラリースペース等のお問い合わせ はこちら!!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::             
                  It's NEW
[2006.12.14-12.24]  会期中無休
クリエーター18人が描く
マトリョーシカ と グリーティングカード 展

長 雪恵・柏田彩子・こうの紫・北村人・木村光雄・櫛田縁・小出絵理子・
さささとこ・佐藤エツミ・さんさん・鈴木啓之・タカスココ・高山裕子・
野澤里沙・minami・miz.Satoyo・矢野信一郎・山田祐子


12月24日(日) 15:00〜  (入場料1コイン500円:クリスマスワイン[1杯]をお供にお楽しみください)
マトリョミン演奏「ニチェボー!」
クリスマスソングアンサンブルを是非聴きに来てください!体験コーナーも予定しております。
○今回の展覧会について
今年最後のイベントとして、マトリョーシカ展をいたします。昨年は、
イラストレーター(熊井正、土屋尚武 両氏)のトークショーを入れた展
覧会をいたしましたが、今回は、お正月とクリスマスを控えたこの時
期に合わせて、プレゼントとしても喜ばれそうなマトリョーシカを展
示することにいたしました。
*マトリョーシカ(matryshka) :ロシアの代表的な木製人形。
日本のこけしからヒントを得て作られ、大きさの違う人形を入れ
子式にそれぞれの体内に納めるもの。
 無地のマトリョーシカ木型に18人(雑誌、装幀などを手がけるイラス
トレーター12人、絵画作家4人、写真家2人)の作家が各々の彩色を施
します。人形のカタチをした木型に、さまざまなデザインのマトリョ
ーシカ55体を揃えます。サイズは4タイプ。高さ19cm、16cm、12cm
のものと、変わり種の高さ12cmの卵形のマトリョーシカです。その他、
オーソドックスなロシアのマトリョーシカ、ボールペンの先にマトリョ
ーシカの人形が付いたボールペンもおまけ展示いたします。
ギャラリー内の棚には、各作家の作ったグリーティングカードも並べます。
 


                  
[2006.12.1-12.9]  会期中無休

渡辺哲生  写真展 「標」 Shirube - Forbidden Layers / <写真>

○今回の展覧会について
 あらゆる出来事を刺激的なイベントに代えようとする今日的な試みは、極めて私的な報道意識と結んで、日々それ
らの体験を裏付けるために大量の証拠写真を 羅列していきます。疑いようも無くそこに見えている事象は、光学的
事実として機器の性能が許す範囲で記録され、私達はそれを記憶の代理物として消費して いるのです。
作者が風景に向き合うとき、そこには取り立てて特別な出来事はありません。見えている事象は少なく、むしろ過
度な刺激を捨象することによって、そこに 「見えない何か」を読もうとしています。写真に備わった機能が、もと
より具象をあまねく網羅する記録性であるとすれば、捨象の果てに残るものは何でしょ うか。
眼前の薄い皮膜に残された痕を拠り所に、「ここにかつて在ったもの、やがて在るもの、違う場所に在る何か」を
探してみる。作者が撮り続ける写真の群は、 常にそのような試みの羅列なのです。
作品数は約25点を予定しています。
 


                  
[2006.11.21-11.29]  会期中無休

飾 ism? / <テキスタイル・ガラス>
近藤由理・中西瑠美・古府千枝・高橋絢子 展


○今回の展覧会について

 今展のテーマは、「飾 ism? 」
 飾とは、かざること。装飾。修飾。
 装飾とは、美しくよそおいかざること。また、そのかざり、よそおい。かざりつけ。
 修飾とは、つくろいかざること。体言または用言に、その表す意味を限定するために他の語をつけ加えること。飾るとは、
美しく見えるように物を添え手を加えること。よそおう。外観だけをよいようにつくろう。見せるために美しく並べる。
華やかさ、立派さを加える。Ismとは、主義、説を意味します。直訳すると「飾る主義?」になりますが、疑問詞を付けるこ
とで「飾」とは何か、飾るだけで良いのだろうかという、装飾説を問う展覧会にしたいと思っています。装飾あふれるテキス
タイル作品とガラス作品から、観る・用いる・飾るの意など、想像を促す展示をいたします。
 近藤由理は、型紙を使い、地色と柄の染め分けという単純な組み合わせから様々な可能性が広がる日本の伝統的な染色技法
「型染」に魅力を感じて制作しています。自分の日常の中で、直感的に捕えた物や事をモチーフにパターン展開して「生活
密着型染め布」をテーマに、飾ると楽しい気持ちになれるような布を染めていきたいと考えています。
 高橋絢子は、吹きガラスに絵を描き、その絵を挟み込むようにもう一度ガラスで覆う方法で制作しています。今回の展示で
は、ペーパーウエイト作品も展示する予定です。
 古府千枝は、「氷面」とをテーマに制作しています。紐状にした布で、神秘な世界を表現します。その時々の想いの煌めき
を映すものとなることでしょう。
 中西瑠美は、壁に掛けるテキスタイル作品を発表します。ドレープ状にされた生地を装飾的に演出します。
 テキスタイルとガラスのコラボレーションをご高覧ください。
 各作家約8点、計約40点の展示となります。


                  
[2006.11.10-11.18]  会期中無休

原田あづさ  展 / <絵画>

○今回の展覧会について
心うごかされること。自分自身のなかに深く沈んでいった、自分にとって確かなもの。それらの潜むところに
は、言葉はもはや存在せず、ただ想いがあるのみ。その「想い」の在り処をみつめ、色や形に託し、私というプ
リズムをとおした世界を描いている。
 鍾乳洞が形成されるように、色材を水の滴で彫るという手法で、入り組んだ層を形成していっている。塗り込
めた色彩の層を水で像を描くことにより溶解・侵食させ、下層を再び表出させるという行為を積み重ねる中から
生まれる、色や形を探っていく。多面性に富む色彩、屈折する光。瞳を閉じてもなお浮かび上がってくるような
世界を、ゆっくりと生成の過程を経て表現したいと考えている。
 アクリル絵具で描かれる作品は、大作3点、他計約15点で展示予定です。
 


                  
[2006.10.31-11.8]  会期中無休

次世代 展
岡村一輝・篠島紗恵子・山下智子 

○今回の展覧会について
   岡村一輝、山下智子、篠島紗恵子からなる油彩画や映像の展覧会。
個人的のようであってそうではない、現代における
『ありのまま』を映す私たちの、観客を巻き込む表現への挑戦です。
 東京芸術大学に在籍する若い3人の作家が次世代展と名乗るメッセージを受け取っていただきたいと思います。
作家約6点、合計30点の作品を展示いたします。
↓次世代展 ウェブページ更新!!!
http://t06.sub.jp/j/
 (各作家の作品コンセプトは、↓↓)

●岡村一輝
21世紀を生きる私達はケータイ、パソコン、ゲーム、iPod、あらゆるデジタル製品を
身につけている。
デジタル製品を通して遊び、恋愛し、自己発信している。
そして様々な悩み、矛盾、葛藤さえもデジタル製品を駆使しながら感じている。
しかし、その根本は昔から変わることのない普遍的なものである。
0と1の配列のなかであっても、悩み、矛盾し、葛藤しているときこそエネルギッシュ
な本能を感じる。
デジタル世界に垣間みるエネルギー。
0と1の配列はプリミティブな生命力を記憶している。
そんな人間の愛すべき生命力を私は表現せずにはいられません。





●篠島紗恵子
自分がどこからどこまでを指すのかわからないでいるのに、私は孤独を感じている。
空気があなたや私のまわりを流れ、塵が舞い、世の中は混ざり合っているのに。
地球が産み落とした私は、いつからなのか、私が私であることを求めている。
私が全く理解できえない私という宇宙は、あなたをつよく求めている。





●山下智子
例えば、植物は植物としてすべてがさりげなく等しく在るのではなく、
人との特別な関わりを持って特別な存在になるものがある。
整理分類された巨大な植物園で、
ニュートンの林檎の分株とメンデルの葡萄の分株が並んでいた時の気持ちの高揚。
例えば学者が庭で植物を愛しむ時、どのような理由を持ってその風景が在るのか。
興味が尽きることはない。





 


                  
[2006.10.20-10.28]  会期中無休

山内賢二 展 / <絵画>

○今回の展覧会について
  山内賢二は、日常ある事・事物を対象に制作をしています。目を閉じ、事物の輪郭をほどくことで見えてくるも
のがあります。それは例えば、既に溶け始めているチョコレートの甘い匂い、銀紙の反射反射、真夏の日射し、
生暖かい風、湿った空気等がそれに当たると感じています。
能動性が鈍化し、形式化された日常性の中では、生理的な感覚や感触といったものが重要に感じられます。
そういった感覚が、偶然や無意識とどの様に関わるのかということに興味を抱きます。観者が能動的に目で触れ、
また観者自らが画面を立ち上げるような絵画、そういったものになればと思い、描いています。
 作品点数は大小合わせて20点の展示予定です。
 


                  
[2006.10.10-10.18]  会期中無休

記憶  岩野仁美・長雪恵・松本シンイル 展 / <絵画>

○今回の展覧会について
 記憶とは、物事を忘れずに覚えている、また覚えておくこと。(心)過去の経験の内容を保持し、それを後で思い出すこと。
将来の行動に必要な情報をその時点まで保持すること。生物体に過去の影響が残ること。
 記憶は、自身の実体験に基づく記憶であったり、生命体が持っているであろう記憶であったり、また現実に合ったのかどうか定か
でない曖昧な過去の記憶であったりとまちまちです。そもそも絵画、彫刻などの美術作品は、記憶から成り立っているといえます。
今回の展覧会では、記憶を形象化した作品としてご覧いただきたいと思います。
 岩野仁美は、誰かが、確かにここにいたと思える場所を探しています。それは大切な人とのふれあいの中や、日々目にする風景だ
ったり、浮かんでは消える記憶の中や、誰かの話の中だったり、いろいろな所に存在します。写真やアクリルによる絵画、ドローイ
イングと、「木目込み」という伝統工芸の手法を組み合わせた表現方法で、永遠だと思える一瞬を、色に、形に、線に、詩に、留め
ることを試みています。
 長雪恵は、木に彫刻刀で彫り、その上からクレヨンやマーカー等で彩色をしています。「彫る」という−(マイナス)と、クレヨ
ン・マーカー等での「描く」という+(プラス)の2つの方法で画面を構築しているのです。モチーフは「とある日のとある場所の
とある風景」。動物達・植物達がその世界の中で自らの意思をもち「存在」する様を描きます。どこかなつかしく思える、また、
見たことがあるようで見たことがない景色。心の奥底の記憶。長自身は、「写真ではなく絵画でしか表せない、いろいろな人がいろ
いろな思いで見つめるいくつかの視点を1つの画面に表現したい。「生きていく事」とは…「優しさ」の裏にある「残酷さ」・「楽
しさ」の裏にある「つらさ」・「あたたかさ」の裏の「冷酷さ」・「かわいさ」の裏にある「醜さ」。裏に隠された「憂い」も含め
てが『生活=生きていくこと』だ」と考え、制作しています。
 松本シンイルは、「リアルに感じないのに現実的にあるもの、または事。フィクションであるのに非常に現実的に感じるもの、又
は事。」をコンセプトに制作しています。「宮川淳が言ったように「世界はもともとイマージュでできている」のだろうか?だとす
るなら・・その曖昧なものを曖昧のまま伝えられる具体的な方法、四次元の影を三次元にうつす「幽霊のような」アフラマンス、
そして「鏡」を具体的方法「美術」で表したい。この私がどっぷりつかった「現実」という夢をあなたがどっぷりつかった「現実」
という夢と比較してほしい。」と語っています。
 それぞれの記憶を自身と重ね合わせてご高覧いただければと思います。作家約6点、合計30点の作品を展示いたします。
 


                  
[2006.9.29-10.7]  会期中無休

新海義行 展 / <テキスタイル>

○今回の展覧会について
 新海義行は、撮りためている写真を生地に染め込みます。染めることで、感じたイメージを視覚化するのです。
タイトルは『Dream Fish』です。
儚い夢のような人工魚『金魚』がモチーフです。愛らしい姿で人間を楽しませてくれる金魚。
しかし、長い歴史の中で観賞魚として人工的に作られていくその姿に、生き物として少し哀れみの感情を抱いて
しまう時があります。
夢の中で海底を気ままにさまよう金魚に会いました。どこへでも気の向くまま泳いで行けるそうです。
もし、いつか深い海底で出会う事ができたら、その時は一緒に遊んでくれるそうです。
海底を泳ぐ金魚との約束を忘れないように、小さな生き物との魂のつながりを信じて作品を創りました。
 
今回の展覧会では大小合わせて15点(テキスタイル作品)の展示と写真を使った立体作品数点の展示予定です。

 


                  
[2006.9.19-9.27]  会期中無休

Visual contents 4 / <版画>
鎌田真紀・佐藤孝子・古林玲美 展


○今回の展覧会について
 「Visual contents 」と題した版画展は、今回4回目になります。第1回は、生命や生物をテーマに奥野淑子(小口木版)、
小高里枝子(メゾチント)、佐々木環(リトグラフ)の3人展でした。第2回は「Visual contents 」として6人の作家(荒谷
真澄:木版画/十時宏之:銅版画/殿塚絵里子:銅版画/永井雅人:銅版画/森勢津美:木版画/吉永晴彦:シルクスクリーン)
で開催いたしました。3回目は4人展(栗本佳典、前澤妙子、小玉裕子、岩佐徹)で開催をしました。今回で4回目となりま
す。今展では、シルクスクリーン版画作家2名、銅版画作家1名での展覧会をいたします。版画という同様の形式で、視
覚そして心に働きかける展覧会です。
 visual contents - 視覚の目次。Visualは、視覚の、見るための、視覚による、<像が>心に描かれたの意。
contentsとは、目次の他、本や芸術などの表現する内容、趣旨の意味です。
 佐藤孝子の作品は、シルクスクリーン版画です。人と人の境に生じる間。暮らしの中に根付いているものの、非常
に曖昧で定義しにくい観念です。その感覚を確かなものに成すべく空間に差し込むにじんだ光の艶や陰翳の幽玄みか
らイメージを得ます。ドローイング、エンボスにメディウムの刷り。己の手を離れた先にある、偶然に身を委ねた無
意識かつ意識した必然の質が現われるまで繰り返します。過去の美と現実の情報を行き交いながら線を探り続ける―
今を感じ、自分自身の問いに答えを求める行為なのかもしれません。このようなテーマで作品を作っています。
 古林玲美は、目に見えない生命の流動性をテーマに制作を続けています。生きているものは絶えず流動し、生まれ変
わり死に変わりして留まるところがありません。生命循環の活動は視覚では確認できない故に、霊的要素から成ってい
るように感じられます。しかし、細胞レベルにおいては生命個体が確認していないところでシスティマチックに行われ
ています。人間の肉眼では確認できないところでも生命活動は流れが滞ることなく永遠に続いています。古林は、銅版
画で、生命の循環、目に見えない細胞の存在を表現します。自身の中にも確実に存在する細胞を考えることでしょう。
各作家約6点、合計30点の作品を展示いたします。

 


                
[2006.9.9-9.16]  会期中無休

山野麻里子 展 / <絵画>

○今回の展覧会について
 和紙に木炭、墨を用い、繊細に時に大胆な描き方をしています。今展では、4m×2mの大作も展示
する予定です。「ギャラリー全体で表現する」そのような展覧会になると思います。
 山野は、制作について思うこと、なぜ描くのかということを次のように述べています。
 描かなければ夢を見るだろう。黒い雨水が湖を満たし、ある日、鉄砲水となって地を這い、人
々をのみこむ。わたしはただ倒れている。いま生きている人々が死んでいくことを表現したい。
生きていた人々が死んでしまったことを表現したい。もはや美術にモニュメントは不要だ。
 大作3点の展示予定です。
 


                
[2006.9.1-9.7]  会期中無休

町野三佐紀 展 / <映像>

○今回の展覧会について
 今展では、映像作品と写真作品を展示いたします。水辺、木々、そして人間の細やかな動きや現象を捉えたものです。
 「ものごとの表面を薄く流れる膜、その薄っぺらい層に現れる現象をひとつひとつ観察し、拾い上げ、凝視する姿勢を、

常に持っていたい。止まる事なく淡々と流れ続ける大量の水、その表面を見る。見ている者の神経を逆なでするように揺れ、
うねり、いくつもの筋を作り、重なり、押し消され、また新たな揺れが生まれる。水面はゆっくりと、または微細に、動揺している。」
 微少に流れる映像が、時間を止めたかに感じる作品となっております。
 是非ご高覧ください。映像作品を含め、約10数点を展示予定。


                
[2006.8.6-8.12]  会期中無休 11:00〜19:00  最終日16:00迄

江戸切子 黒川昭男 展 

○今回の展覧会について
 今展では、江戸切子の東京都伝統工芸士である黒川昭男の作品を展示します。青や赤の色被せガラスに、精妙なカットを施した江戸切子。

黒川の作品は、そのカットの深さが特徴です。荒削りの後の細かな模様は、鑑賞者の目を釘付けにします。そして魚子、矢来、菊つなぎ、
籠目、鱗紋など、基本模様に、独自の創作模様を施しています。ギャラリーでライトの光を帯びた作品もとても素敵です。
 この度、当ギャラリー2回目の個展になります。器、グラスなどたくさんの作品が手に取って観られる展示をする予定です。


同時に、田中恵美(木版画)と栗田亜由美(銅版画)の版画作品を展示いたします。
是非ご高覧ください。


                
[2006.7.28-8.5]  会期中無休

手銭吾郎 展 / <鍛金>

○今回の展覧会について

手銭吾郎は、人形(マリオネット)をモチーフ(表現の動機となった中心思想)として鍛金技法による人形制作を
しています。人形は、古くは「ひとかた」といい宗教的な行事に用いられましたが、中世以後は観賞・愛玩用
として発達しました。マリオネットとは、人形劇の操り人形。主に真鍮で作られているこの作品には糸はあり
ませんが、精密に作られたその腕や体は、動かせそうな作りをしています。その動きそうな関節部分、首や肩
には、スピニング(へら絞り)技法が施されています。人形は、性別、東洋西洋、大人子供の有無はなく、ボ
ーダーレスな形象をとっています。
 作品点数は大小合わせて25点の展示予定です。


             
[2006.7.18-7.26]  会期中無休

大西明子 展 / <銅板飾画展>

○今回の展覧会について

 「銅板飾画」とは学生時代の師が考案してくださった名称で、一般には聞き慣れない言葉だと思います。
この技法を簡単に説明すると、銅をはじめとする金属板の表面に、写真やドローイング等を織りまぜた絵柄を、
腐食によってレリーフ状に固定したものです。つまり、エッチングと同様に、金属板表面を腐食加工し、本来
なら刷りの原版となる金属版(版木)自体を、作品として飾るものと想像していただければ解り易いでしょう。
サブタイトルの-Engram-とは「記憶の痕跡」という意味です。遠い日のおぼろげな記憶、浮かんでは消える
断片化した心象など、今は姿の定まらない光景を、金属板という確固たる物質に刻み、形を与えてみる。これ
ら「記憶のかけら」を手掛りに、過去の様々な出来事が改めて思い出され、それが繋がり重なりながら、さら
に次の姿へと昇華していけば…、そのような願いをこめて制作を続けています。こうして造られた作品は、金
属という素材がもつ耐久性に支えられ、メディアの表面を電気的になぞるだけの危うい「記録」の逆説として、
変え難い「記憶」を長くとどめたいと願う私たちの思いに、永く答えてくれそうな気もするのです。
 作品は、ほとんどがモノクロで、静寂な表現が多く展示されます。点数は大小合わせて30点の展示予定です



                
[2006.7.8-7.16]  会期中無休

ROOM -版画と陶器とオブジェ展
尾上耕大・栗田亜由美・竹内礼・森昭子・水田順子 展 / <版画・陶>

○今回の展覧会について

 ROOM。リビングには、テーブル、椅子、ソファー、テレビ、キッチンには、ガステーブル、食器棚、
冷蔵庫。インテリアに華を添える一品を美術品にできたら。部屋にあると素敵、スタイリッシュ(粋で恰好の
いい)に飾れる、使ってみても良さそう、など興味を惹く作品を集め、展覧会をいたします。見て楽しい使っ
て楽しい空間を演出したいと考えています。
 尾上耕太は、陶作品を展示します。動き出しそうなオブジェは、見て楽しむ意外に、花器として、器とし
ても使えます。土の質感を残したまま焼いていますので、とても風合いある作品です。
 栗田亜由美は、身近な植物や果実の形態を借りて、人間が持つ様々な「感情」の風景を版画で表現してい
ます。銅版画で描く緻密な技術と栗田の世界は、自然の不思議さを追求しているようです。
 竹内礼は、力士や芸者を描いた器を作っています。とっても滑稽に感じるのは、現代の生活に江戸の生活
が溶け込ませようとしているからしょうか。オブジェは壁掛けになるどうぶつや人。愛らしい表情が気分を
なごませます。
 水田順子は、「日が昇り、沈んで、月が出て沈む。一日を楽しめること。」を作品作りの核に、日々の生
活を木版画で表現します。ゆっくりと時間が流れているような朝、公園を楽しく眺める感覚で絵を鑑賞でき
ます。
 森昭子のコップは愉快です。コップの中に何と階段があるのです。ちょっと風変わりだけど、何か楽しい
器が展示されます。
版画作品約20点、陶作家の作品は各20点、合計約80点の作品を展示いたします。


                
[2006.6.27-7.5]  会期中無休


柏田彩子 展 / <絵画>


○今回の展覧会について

 柏田彩子の作品は、心象風景の中で原体験を想起させます。描く世界は、地平線に一人で立つ自身を俯瞰で
見下ろしたもの。遙かに拡がる平原や砂漠、及ぶことの出来ない光景。幻想的に思える風景ですが「この感覚を
知っている」と鑑賞者に感じさせる、そのような記憶をたどらせる絵画です。
「蓄積され消化された印象が、土に還る寸前の落ち葉のように細かな断片となっても、消えることなく残
っている。潜在意識に埋もれたそれらの断片が、呼び水となって今では思い出せない、かつて見た情景が
立ち現れてくる。記憶は、いつか自己の領域を超え、自分以前の物質だった頃の原子の記憶が発見できる」
と柏田は話します。
 柏田にとって絵画は、記憶のかけらを探す旅のようなものなのかもしれません。


                
[2006.6.17-6.25]  会期中無休

藤田夢香 展 / 画廊企画個展 


○今回の展覧会について

 藤田夢香は、東京を拠点に各地で積極的に発表活動をしています。
藤田の絵は、和紙にシルクスクリーン版画の技法を使い、その上にドローイング、コラージュを併用したもの
です。和紙ボードに和紙を張り付けたり、焼きごてで手を加える支持体(素地)は、独特のマチエール(材質的
効果,材料)です。版画の複写性を敢えて無視する制作方法で一点(単一の=mono/モノタイプ)作品を作ります。
近年は、鏡の表面にスクリーンプリントをし、その上に写真製版した像を重ねる制作方法も試みています。普
段私たちが目にするモノはガラス絵がほとんどだと思います。ガラス絵は裏側に絵を描き、透けて見える絵や
ガラス越しに映る向こう側の景色を楽しむものです。しかし藤田は、ガラスのように透けて見える世界ではな
く、鏡の映り込むという行為を版画に置き換えました。そして鏡に反射する光を、きらめくさまとして表現し
ています。
 今展では、「aoristo -光の刻-」をテーマに展示をいたします。[aoristo]とは、古典ギリシア語の文法用語
です。主に過去を表す用語ですが、藤田は「限定されない過去」という意味(継続性や習慣性のある行動ではな
く、単に、ある時点でなされた行動を表す)に着目し、自身の絵とリンクさせています。[光の刻]とは、時間の
体積。そして、積み重ねた時間は、現在に繋がる記憶のかけら。
 藤田はまた、インスピレーションを感じるものとして、詩集を挙げています。現在は、長田弘氏の「一日
の終わりの詩集」(みすず書房)の中の「空の下」がお気に入りとのこと。

「空の青さが語る。賢いクモが語る。
 記憶が語る。懐かしい死者たちが語る。
 何者もけっして無くなってしまわない。
 独りでいることができなくてはいけない、
 この世はうつくしいと言えないかもしれない。」(部分)

 アオリストとの関わりを覗かせる一説。藤田がこの詩に共感するのは、生きることへの意思の強さの表れな
のでしょうか。

 限定されない過去、緩やかな時間の経過、記憶をキーワードに、鑑賞者は自身の記憶と藤田の世界を行き来
することでしょう。今回の展覧会では、主に和紙上に刷った作品20点、鏡に刷った作品10点を展示いたします。
(約30点の展示)


                 
[2006.6.8-6.15]  会期中無休

DIVISION -関係項-
こうの紫・白木麻子・原田佳代子 展 / <絵画・木彫・立体>


○今回の展覧会について

 DIVISION - 細部、分配、集合的、分裂の意味。[DIVISION]というタイトルでは、昨年7月に、中垣直美(絵画)、
長坂元彦(絵画)、韓麻木(陶粉を使ったインスタレーション)の作品を展示いたしました。趣旨としては、作品の形態とし
て、又は作品の内容としての分裂を意味する作品を集めた展覧会となりました。
 今展では、「関係項」というサブタイトルを付け、「DIVISION」を軸に集められた各作品における思考の対象を、何
か統一的観点(例えば、類似・矛盾・共存・視覚など)からとらえることができないかと考え、企画をいたしました。
 立体作品2名、絵画作品1名での構成で展示をいたします。

 こうの紫は、近年、phenomenon-現象・事象をテーマに制作をしています。このテーマは、作家の日常に近い事柄
であり、幸せを感じた瞬間でもあります。共感する幸せを描いているのです。油彩、蛍光塗料、鉛筆などを使用し、主
に黒、黄色を好んで使います。白木麻子の彫刻の後ろに1点展示する予定ですので、カタチの共存が見て取れることでし
ょう。
 白木麻子は、木彫で景色を作ります。その景色はリアルではなく、ぼんやりと眺めている景色の中に見えてくる地平線
であり、木であり、山でもあります。それが、ぼんやり纏まりをおびてある情景となるのです。目に映る様は記憶となり
ます。白木は「光の向きや風の強さ、歩くスピードなどの外的な要因や、経験や感情といった内的な要因によっても視点
は変化する。きっかけとなる視点に触発され、時間的な枠を越えて呼び起こされる記憶や感情。時には自分自身さえも忘
れてしまっていた様々な情景が連想される。私の制作はこういった事柄を『風景』という言葉を手がかりにしている。」
といいます。形態の持つ意味は違いますが、原田佳代子の立体作品の中に類似するカタチを探すと、ある共有点を見出せ
るかもしれません。
 原田佳代子は、成長・変容・消滅・再生といった自然の流れに従いながら、作り出される生命の美しいかたちを、自身
の創作のテーマにしています。固まりであると同時に曲線、曲面が持つ、動的要因を視覚として捉えようとしているので
す。形態としての表現、視覚としての捉え方を観ていただきたいと思います。
 最後に、3種の異なる作品を鑑賞しながら、類似部分、相対部分に気づくことと思います。鑑賞者の思考を巡らすこと
ができれば、今展は成功したといえるでしょう。
 各作家約6点、合計30点の作品を展示いたします。


                
[2006.5.27-6.3]  会期中無休

像 -在るすがた-
佐藤陽子・中右智博・田中恵美 展 / <絵画・版画>

○今回の展覧会について

 像とは、物のかたち。すがた。[実像、虚像]神仏・人・獣などの形をまねて造り、または描いたもの。[肖像、仏像、
ブロンズ像]思い描いた姿、あり方。[想像、未来像]物体から出た光が光学系によって、屈折または反射した後、再び
集合して生じた形象。実際にスクリーン上に映し出し得る実像と、眼に見えるだけの虚像との2種類があります。
 今展は、すがた、かたち、実像と虚像、未知と既知をテーマに企画をいたしました。風景を描いている作家2名
(うち1人は版画作家)、人物を描いている作家1名を取りあげます。

 佐藤陽子は、主に女性人体を描いています。佐藤の描く裸婦は、女性のエネルギー、強さ放っています。反面、若さあ
る女性の未熟な、情けない、しかし優しいぬくもりも感じる絵です。佐藤は「『生きること』、『描くこと』、『女であ
るということ』私の中でこれらは常に一つに繋がって存在し続けて居ります。自分の心を反映し、投影し、向き合い、
表現出来る対象として女性人体に臨んで居ります。」と話します。雲肌麻紙、箔、岩絵具、水干絵具、墨、等を使った
日本画技法もより魅力を惹くことと思います。
 田中恵美は、木版画で風景を描きます。光の流れ、水辺。田中は「版木に彫刻刀を入れる時、私はいつも光のことを
考える。彫跡は、まるでそこに一つの光を落としたようだ。眩い光や、穏やかな光、微かな光、青白く発光する光、
ほの暗い影の中で感じる光。彫り進めて行く内に、私は記憶の奥底に潜っていく。」といいます。点在する彫りの跡が
心地よく感じる作品です。
 中右智博は、虚像と実像の世界を模索しながら、制作に取り組んでいます。城郭のような俯瞰した風景。実在したのか
未来に現れるのか。作家の描く風景の実態を、鑑賞者がさぐるものとなることでしょう。
 各作家約6点、合計30点の作品を展示いたします。


                
[2006.5.18-5.24]  会期中無休

VISIONS
成田明子・西川裕子・山田祐子 展 / <
写真>

○今回の展覧会について

 VISION-視力、視覚。未来を見通す力、先見性、洞察力、想像力。空想。未来図。光景。今展は、写真を通して現代を捉えようと
する若手作家3名の展覧会です。ありのままを写しとるという単純な作業でありながら、記録ではない、観る側の記憶に働きかける
ものが現代の写真作品です。風景写真の他、意図的に被写体を人工物にして撮影している作品も展示いたします。
 西川裕子、山田祐子は、街中、雑踏、ビル、そして自身の日常を撮影しています。西川の撮る東京タワーとビルは、シン

ボルあこがれと真逆の抵抗感です。山田の撮る銀座の光景は、現代人が誰もが思う多忙な日常の記憶です。山田は街の
他に、日常生活の一場面も撮影しています。ほっとする場面、幸せを感じる瞬間も記憶として刻みます。
 成田明子は、実験的な写真を撮っています。被写体に糸を縫い、しわをよせる作業。成田は「布がつれてできたしわ透け

る布、糸くずのかたまり、長い髪の流れ。そういったものを見ているとなぜか安心する。痛すぎない刺激が心地いい。」
と話します。
 各作家約8点、合計30点の作品を展示する予定です。


                
[2006.5.6-5.13]  会期中無休

Visual Contents 3
岩佐徹・小玉裕子・栗本佳典・前澤妙子 展 / <版画>

○今回の展覧会について

 「Visual contents 」と題した版画展は、今回3回目になります。第1回は、生命や生物をテーマに奥野淑子(小口木版)、
小高里枝子(メゾチント)、佐々木環(リトグラフ)の3人展でした。第2回は「Visualcontents」として6人の作家

(荒谷真澄:木版画/十時宏之:銅版画/殿塚絵里子:銅版画/永井雅人:銅版画/森勢津美:木版画/吉永晴彦:シルクスクリ
ーン版画)で開催いたしました。
今展では、木版画作家2名、銅版画作家2名での展覧会をいたします。版画という同様の形式で、視覚そして心に働きかけ

る展覧会です。
 visual contents - 視覚の目次。Visualは、視覚の、見るための、視覚による、<像が>心に描かれたの意。contentsとは、

目次の他、本や芸術などの表現する内容、趣旨の意味です。

 岩佐徹の作品は、水性インクによる水性木版画です。透明な色が絵の奥行きをより一層広げています。絵の向こう側の

景色を想像させる作品です。この風景から、日々の記憶が蘇ることでしょう。
 栗本佳典は、版木自体を表現したいカタチにくり抜き、そして彫りと点描といった木版技法で絵を作ります。近年は生

命のカタチをテーマに、制作を続けています。それは日本の縄文模様、大陸文化の中で使われたような装飾模様のようです。
現代に現れた太古の生命のカタチは、とてもユニークに見えます。
 小玉裕子の作品は、悲しみ、絶望、孤独、未来への不安などあらゆる人が感じるであろう世界を、描いていきます。

ある時覚えた感情や見た光景、過去になるにつれ薄れていく記憶を、形にしていくのです。技法は、腐食銅版画
(aquatint,etching)です。
 前澤妙子は、「私が描いているものは、幼い頃手の中にあったその世界です。」といいます。描かれるモノは幼い時に

手にした人形,玩具。描かれる大きさもどことなく子供目線で大きく感じます。銅版画で制作した上に、ドローイング,
コラージュなどの技法を施しています。
各作家約8点、合計30点の作品を展示いたします。


                
[2006.4.22-4.29]  会期中無休

STORY BOARD -絵画展-
木村光雄・さんさん・本村英二郎 展


○今回の展覧会について

 Story board という言葉自体は、広辞苑では映画やテレビなどの場面の変化を順に示す素描画を貼るパネルの意味があります。
今回の展示では、絵画の物語用白板のようなモノをイメージし、各作家の私世界を絵画で語っていただこうと考えました。今回

展示いたします作家は、作品に自身の世界観を表現している方々です。私的・日常物語、夢の世界、虚構の中の真実など。見て楽
しく、誇張・変形したカタチなど色味あふれる展覧会になると思います。
 木村光雄は、花や自然、妖怪等に興味を持ち、それらを融合させた心象風景を描いています。画面いっぱいに強い色彩で激しく

展開される生き物たちは作者の精神状態。現代において作者が感じる社会状況、環境がこの絵の発信元となっているように思えます。
 さんさんは、常に実際の画面より大きく感じる空間や枠のない自由な世界観を表現したいと思っています。今回もそれを念頭に

置きながら「こんな物があったらいいな」というテーマで日常、身近にある当たり前のように使っている「家具や物」を空想で膨
らませ、一日の時の流れと共に遊び心たっぷりに夢の世界を表現します。
 本村英二郎の作品は、穏やかな時の流れを感じさせるあるシーンを描いています。今展では限られた自然の中で、いつもより少

しゆっくりと感じられる場面、心の声、記憶が表現されます。描かれた絵から、その次に起こる物語をつい想像してしまうことで
しょう。
 各作家約8点、合計30点の作品を展示いたします。


               
[2006.4.13-4.19]  会期中無休

南場ゆかり・西條澄江 展


               
[2006.4.2-4.9]  会期中無休

大谷正和・岡田佐知子・田中一太・北條 潤・山崎幸子 展


                
[2006.3.25-3.31]  会期中無休

和田賢一 展 / 画廊企画個展


○交差展                
[2006.3.17-3.23]  会期中無休

西本有里・道正 舞・原田香織・松岡美帆 展


○PARTICLE -万象の-                
[2006.3.4-3.11]  会期中無休

大橋仙行・阪本将志・三宅直子 展

○今回の展覧会について

Particle-とは、小さな粒、微粒子、小片。それぞれの作家の万象なる作品をご高覧いただきたく思います。
 大橋仙行の絵画は、晴れた日に流れる雲を連想させます。浮遊する光の固まりは、回りながら登っていくようにも、降りてくるようにも見受けられます。しばらくこの絵に囲まれながら時を過ごすと、身体が描かれた小片と共に浮遊する、そんな気持ちにもなり、視覚と身体感覚の一体感が感じられる作品です。
 阪本将志は、絵を描く行為と自分の日常、その境界線が見えなくなるような在り方を探っています。絵画には、小片で現された、出来事、風景、自身の想うことが描かれます。落ち着いた気持ちにさせる色味とデコラティブな構成が観る側を刺激してくれるように思います。
 三宅直子は、自分と事物、存在と存在の間にある境界線と、あらゆるモノの居場所をテーマに制作をしています。陶による作品は、自身とそれ以外、内側と外側の世界を表現しています。光を用いた作品など、今回は、インスタレーション作品を3作品展示する予定です。
 合計25点の作品を展示いたします。


○内なる形象                 It's NEW
[2006.3.23-3.2] 会期中無休

大野靖・長谷川智未・長谷川泰子 展


 今回の展覧会は、内面的要素(心理、心情に関する面、精神面に関すること)を造形として表現している作家の3人展を行います。展示する作品は、絵画、立体作品ですが、精神面的資質の強い作品が並びますので、インスタレーション作品としても鑑賞できると思います。

 大野靖は、絵画と立体作品を組み合わせた作品を展示します。「常に全体から細部への往来をテーマに空間を作品に展開してきました。立体から絵画への往来でもあります。私にとって立体は、全体を把握するための糸口で、絵画は、その糸口から把握した全体をより自分側に取り込み、全体へ返す行為の現れでした。」と大野はいいます。今回は絵画から立体への往来を展示します。自身と自身を取り巻く事物を理解しようとする行為が作品として表現されます。
 長谷川智未の絵画には、赤い点・線が描かれます。描かれる絵は、日常起きているだろう光景。人、風景、熟した実。「自身の作品展の会場を跡にして、灰色の風景の中に戻っていく人々に映る風景に色を付けたい」と語る長谷川。白黒で描かれた絵に浮かぶ赤点は、過去をいつまでも残しておこう印象づけるサインのようにも感じます。
 長谷川泰子は、すべての外界から自分の内側の世界を守り、育んでいくことをテーマに制作をしています。作られた陶空間には、繊細な一本の棒状のモノが位置されます。主張と象徴。人は自分自身を守り、生きています。誰もが持つ内面的心象を形象化したといえる作品です。
 各作家約5〜10点、合計30点の作品を展示いたします。


○カタチに跡 2 
[2006.2.11-2.18] 会期中無休                

大坪紀久子・平丸陽子・minami・やまぞえみよ 展


「カタチ」とは感覚、特に視覚、触覚がとらえる、ものの有様です。カタチのおもしろさ、カタチが生まれるまでの工程、カタチから膨らむイメージなど、共通したカタチへのこだわりが見て取れる作品が並びます。今回はこのタイトルでの2回目の展覧会になります。前回はいのうえみな(版画),小沢小百合(立体),玉木之子(キャストドローイング),立原裕子(絵画)の4人展でした。今展での作品形態は、版画、絵画、刺繍による絵画です。様々な表現方法によるカタチをご高覧していただきたく思います。
 大坪紀久子は、塩ビ板にカッターナイフで人物等を描き形を切り取り、その溝にインクを詰めプレスをし凸凹をつけるオリジナル技法で制作をしています。描かれるシンプルなカタチは、軽やかさと楽しさを演出しているように見えます。
 平丸陽子は、自分の思いと別の画面の中の意志とが交互してひとつのものになるといいます。流れる絵の具とそのカタチから、平丸のいう強い意志を感じます。ある想いと別の想いの交差という観点から見ると、観客自身が作家に近づく感覚で鑑賞できることでしょう。
 minamiは、街並みや日常の風景を抽象化して、面白い、新しいカタチにして絵を描いています。今回は、スペインのラマンチャの街の景色を展示します。ユニークなカタチと鮮やかな色を楽しんでいただきたいです。
 やまぞえみよは、刺繍で絵を描いています。コミカルな内容の絵画から、静寂漂う作品まで、発表作品は数多いです。近年は、女性を題材にして発表をしており、今回は佇む女性の絵画作品を展示いたします。
 各作家約5〜10点、合計30点の作品を展示いたします。

○Experimental vision 2  
 [2006.2.2-2.8] 会期中無休


加藤洋一・南條敏之・町野三佐紀・水村丈夫 展

シリーズ2回目の展覧会です。Experimental - 実験の、経験に基づくの意。60-70年代の写真を総称して“Experimental photo”という言い方をしていたことはまだ記憶に残っている方もいるかもしれません。30年経った今、写真は記録ではなくcontemporary artの領域といえる現代の表現となりました。実験的という言い方は古くさく聞こえるかもしれませんが、あえて同時代の表現の新たな視覚表現という言い方でExperimental visionというタイトルで写真展を開催します。


○ワン ツー ステップ展                  
 [2006.1.27-1.29]



○NEW YEARNING -32人による小作品展-                  
 [2006.1.12-1.21] 会期中無休


イトウアヤコ・いのうえみな・内田佑子・小高里枝子・小沢小百合・柏田彩子・
木村祐子・木曽美和子・金原優子・小松原朋子・佐々木環・佐藤牧子・
新海義行・杉浦忠雄・たかはしたかこ・立原裕子・手銭吾郎・戸井田夏子・
鳥居茜・内藤美知・中垣直美・野澤里沙・花田伸・原田あづさ・福村彩子・
増川朋花・水口和紀・水村綾子・村田浩幸・山内賢二・吉永晴彦・ヨシナミイルマ


 copyright(c) 2005 SAN-I GALLERY all rights reserved.