Now Exhibition           
[2006.12.1-12.9]  会期中無休

渡辺哲生
写真展 「標」 Shirube - Forbidden Layers>

○今回の展覧会について

 あらゆる出来事を刺激的なイベントに代えようとする今日的な試みは、極めて私的な報道意識と結んで、日々それ
らの体験を裏付けるために大量の証拠写真を 羅列していきます。疑いようも無くそこに見えている事象は、光学的
事実として機器の性能が許す範囲で記録され、私達はそれを記憶の代理物として消費して いるのです。
作者が風景に向き合うとき、そこには取り立てて特別な出来事はありません。見えている事象は少なく、むしろ過
度な刺激を捨象することによって、そこに 「見えない何か」を読もうとしています。写真に備わった機能が、もと
より具象をあまねく網羅する記録性であるとすれば、捨象の果てに残るものは何でしょ うか。
眼前の薄い皮膜に残された痕を拠り所に、「ここにかつて在ったもの、やがて在るもの、違う場所に在る何か」を
探してみる。作者が撮り続ける写真の群は、 常にそのような試みの羅列なのです。
作品数は約25点を予定しています。

○渡辺哲生 略歴


1957年1月東京生
1979年:東海大学 教養学部 芸術学科 デザイン学課程卒
1981年:東海大学大学院 芸術学研究科 造型芸術専攻 修士課程修了
1989年〜95年:東海大学 教養学部 芸術学科 デザイン学課程非常勤講師
1995年〜現在:東海大学 教養学部 芸術学科 デザイン学課程専任助教授

1981年〜82年:講談社写真部勤務/出版誌のための各種商品撮影、
        モデル撮影、取材撮影等に従事
1982年〜84年:(株)ステューディオ・オルガオ勤務/映像スタッフ、
         グラフィックデザイナーとして「東急クリエイティブライフ
         セミナーBE」企画、
          同VI計画、テレビ東京番組「兼高かおるのメッセージ」
         撮影編集アフレコ構成等に従事
1984年〜87年:スペースデザイン(株)勤務/映像スタッフ、グラフィック
        デザイナー、CI計画プランナーとして「コンビニエンスストア
        ・パンプキ ン」トータルサイン計画、「銀座黒沢ビル」トー
        タルサイン計画、
        「サンデン(株)」CI計画、「能登信用金庫」CI計画、
        「熱海ニューフジヤホテル」 トータルサイン計画等に従事
1987年〜現在:(株)ステューディオ・オルガオ外注映像スタッフ、
        グラフィックデザイナーとして
        「ダイエー・ホークス」CI計画、「東芝季刊誌: HORIZONS」
        掲載写真撮影、「YKK ap」雑誌広告向け写真撮影、
        「東京パリ友好都市提携記念事業」パリ・ルーブル美術館展示用
        写真撮影、「(株)ホクストン/企業季刊誌アエラス」
        世界の 歴史的建造物の取材撮影、その他各種取材撮影、
        印刷用画像処理等に従事
2000年6月〜7月:カフェギャラリーコスタにて、オリジナルプリント展
         「忘却の透視図法より」
2002年10月〜11月:カフェギャラリーコスタにて、オリジナルプリント展
         「夜へ…遠い残照の記憶」
2003年5月:ギャラリー・プロモアルテにて、グループ展に出品、オリジナル
      プリント「初劫の日々」
2004年11月:画廊レ・トロア・アヌーにて、デジタルプリント展
       「空と声の行方」

*全期間を通じて:出版広告関連の写真撮影、イラストレーション(手書きおよびCG)多数